LESS IS MORE(より少ないことはより豊かなこと)をコンセプトに、モノの持ち方や向き合い方を見直して「シンプルだけどより豊かな暮らし方」へのシフトをご提案しています。 ついつい先送りにしてしまう…そんな方の背中を押して一歩を踏み出すきっかけになりたいと思っています。
一度袖を通したけれど「毎日洗わない」パジャマや「洗いたくない」ジーンズ。ほかにも、アイロン待ちやクリーニング待ちの衣類など…。すぐに洗ったりしまったりしない衣類を「どこにしまえばいい?」と困っている方は多いはず。そんな衣類の置き場所や収納について解決していきましょう。
すぐに洗わずにためておく、みんなの理由は
お片づけサービスでうかがう家の方も、こういう衣類の置き場問題には頭を悩まされているようです。
そこで質問。
「洗わずに溜めておいて、何日後くらいに着ますか?」
これに対して、はっきりとした日数を答えられた方はあまりいないようですね。
パジャマなどを除いてそれ以外のニット類、ブラウス、ボトムスなどはため込んでしまい、結局着ることなく時が経つ、というのがだいたいの意見でした。
すぐに洗わない理由としては、「毎日洗う習慣がない」「風を当ててからしまいたい」「汚れていないから」「生地が傷むから」などです。
「理由に合わせた収納」が解決のカギ
同じ「すぐに洗いたくないもの、しまいたくないもの」でも理由に合わせた置き方をすれば解決法が見えてきそうです。
「毎日洗う習慣がないもの」
パジャマだと夏はともかく、冬などは毎日洗わない人の方が多いですよね。
置き場所としては洗面所やリビング、寝室が考えられますが、毎日着るものだから動線がとても重要です。
簡単なのは、着る場所と脱ぐ場所を同じにすること。
そうすると動線が最短になるので、悩む必要がありません。
洗面所の場合だと、チェストなどがないときは収納場所をひねり出してみます。
家族全員の手が届く所に、ということに気を付けて、洗濯機まわり、洗面台の下、壁などをうまく利用してみましょう。
リビングや寝室ならベッド付近にカゴを置いてみたり、フックにサッとかけておいてもいいですね。
リビングに置く場合はできればインテリアにも気を配り、フタ付のものを選ぶといいですね。
風を当ててからしまいたいもの
これはクローゼットの近くに掛ける場所を決めることと、一晩経ったらクローゼットに戻すというルール作りが必要です。
何回か着てからしまいたいもの
一番厄介なのはこの場合で、ニットやジーンズなどが多いですね。
思い切って洗っていなくてもタンスやチェストに戻すか、あるいはその近くに置き場所を確保しておくか……。
引っ掛けられるものなら、こんなふうに掛けたり吊るしたり。
「そうだ、これまた着ようと思ってたんだ!」と、すぐ分かるようにしておくことがマストです。クローゼットの中に余裕があれば、”洗ってあるもの”と”そうでないもの”とエリアを区切って掛けておくのもいいですね。
もう一度着てから……と思ってカゴなどに積み重ねて入れると忘れやすく、結局着ることなく洗濯しているという方は少なくありません。だから、なるべく目に付きやすいように置くことがポイントです。カゴに入れる場合も積み重ならないよう、立てて入れるなど見やすくなる工夫をしなければなりません。
待ちの衣類
その他、アイロン待ちのシャツやハンカチなどは、アイロン作業をする部屋にあるのがベスト。
我が家の場合は夫のカッターシャツやハンカチは週末にまとめてアイロン掛けするため、作業をする部屋に竿を吊るしてそこにスタンバイさせています。
カーテンレールなどに掛けておくといずれレールが傷みますから、できるだけ長い目で見た置き場所が必要です。
この竿掛けは室内干し用で、天井に取り付けるため、部屋の上部の空間を有効利用できます。
お客様などが来られる場合は、スティックを外せば何事もなかったように片づけることもでき、とても重宝しています。
カッターシャツなど日々の衣類をクリーニングに出すのであれば、洗面所に袋を用意し、入れ終わったら玄関に袋ごと置いておくと、出かけるときに忘れません。
大事なポイントは「ルール」と「動線」
いずれにしてもこの問題は、
・いつ洗うのか?
・どこに置いてあると忘れないか?
ということがはっきりしなければ解決には向かいません。
考えるのが面倒な人はこの際、着たらすぐに洗う!というふうに変えてみるのも、スッキリしていいかもしれません。
自分なりのルールと、「着る→脱ぐ→洗濯→収納」という動線が短いことが、イライラしたりモヤモヤしたりしない秘訣です。
なんとなくやっていることを「我が家はどうだろう?」と振り返って、最適な方法を見つけてみてくださいね。