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薬とおくすり手帳

「うっかり」を防ぐ工夫を!今日からできる薬の飲み忘れ防止アイデア

収納

年齢問わず、誰にでも起こりがちな薬の飲み忘れ。
「習慣化しているし忘れるはずない」と思っていても、誰しもうっかりして飲み忘れたというときや、そもそも飲んだかどうか思い出せないときもあります。
自分の分はもちろんですが、家族の分も管理しなければいけないとなると、さらに大変ですよね。

今回は、薬の飲み忘れを防ぐアイデアや、薬を飲むときに便利なグッズについてくわしくご紹介します。

図書館司書の経験を活かし、日常生活に役立つ情報や疑問について文献調査や専門機関への取材・実験などを行いながら日々お役立ち情報を発信しています。 6歳の男の子ママとしての立場から子育てに役立つ記事も執筆♪

薬の飲み忘れ、ちょっとだけなら大丈夫?

薬は、毎日正しく決められた間隔で服用することが大切です。
飲み忘れてしまったからといって、2回分まとめて飲むなんてことをすると副作用を起こす可能性があるので、慎重に対応したいものです。

特に、複数の種類の薬を飲んでいる人は、管理するのが大変ですよね。
飲む薬の種類が時間帯によって違う場合など、間違わないように気をつけたいところ。

ここ数年、介護現場では服薬用の管理支援ロボットも導入されていて、きちんと時間ごとに正しい薬が飲めるというところもあります。
そのくらい正確性が重視されることでもあり、難しいことでもあるということですね。

でも、残念ながら一般家庭ではまだまだ自分自身で薬の管理をしなければいけないケースがほとんど。
家庭向けロボットもありますが、職場や外出先での飲み忘れには対応が難しいというのが現状ですよね。

……というわけで。
なるべく簡単にできる「薬の飲み忘れ防止アイデア」について見ていきたいと思います。

薬の飲み忘れを防ぐアイデア6選

薬局や病院などでも推奨されている定番の方法やアイテムを含め、一般的に効果があるとされている薬の飲み忘れ防止のアイデアを6つご紹介します。

※ご病気や服用されている薬の種類によっては、効果的ではない場合もあります。
※冷所や暗所など、保管方法や保管場所に注意が必要なものもあるので、注意事項をよく読んでご利用ください。

【アイデア1】カレンダーに印をつけて管理する

卓上でも壁掛けでもよいのですが、日付のところにメモできるような余白が設けられているタイプのカレンダーを使って管理する方法です。

例えば、こんな風に飲んだか飲んでないかの印をつけていきます。文字でも〇印などの記号でも自分で分かれば大丈夫。

朝昼晩など1日に複数回飲まれる方や複数の種類を飲まれる場合は、丸型カラーシールなどを使ってもいいかもしれませんね。

【アイデア2】お薬カレンダーを使う

お薬カレンダーは薬局などに置いてあることが多く、最近では100円ショップでも見かけることがあります。
カレンダーの日付の部分がポケットになっており、そこに1回分ずつに切り離した錠剤シートを入れておきます。粉薬の場合も、小さく折り畳めば入れておけます。

各ポケットに薬を入れておくという手間は発生しますが、パッと見てきちんと飲んだかどうかを判断しやすいですね。
この方法なら、本人以外(家族やヘルパーさんなど)が薬を飲ませる場合に、情報共有しやすくなるというメリットもあります。
ただし、外出先での服用など持ち運びに向いていないのはデメリットですね。

<p><strong>スリムで場所をとらないお薬カレンダー</strong><br />
1週間分の薬を管理できるカレンダー。細長いので場所をとりません。</p>

お薬ポケット スリム 1週間

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スリムで場所をとらないお薬カレンダー
1週間分の薬を管理できるカレンダー。細長いので場所をとりません。

<p><strong>朝・昼・夜・寝る前で分けられるお薬カレンダー</strong><br />
1週間分の薬を、飲むタイミングに合わせて保管できるカレンダー。大きくて目立つので、家族みんなで見て管理しやすいです。</p>

お薬ポケット 1週間 トラディショナル

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朝・昼・夜・寝る前で分けられるお薬カレンダー
1週間分の薬を、飲むタイミングに合わせて保管できるカレンダー。大きくて目立つので、家族みんなで見て管理しやすいです。

【アイデア3】薬専用の収納ケースを使う

飲む薬が多い人や、家族が多くて薬の管理が大変という方におすすめなのは、薬専用の収納ケースなどを使って仕分けるという方法です。
曜日や時間帯できっちりと仕分けられており、どの薬をいつ飲むかが分かりやすい仕組みになっています。

お薬カレンダーと同様に、錠剤の場合はシートをハサミで1回分ごとに切り分ける必要があります。

ほとんどの場合、中身がわかりやすいようにフタの部分が透明になっています。
遮光が必要(暗いところで管理しないといけない薬)の場合は、アルミホイルなどで光をさえぎるなどの工夫が必要ですね。

<p><strong>小分けして管理できるくすり整理ストックケース</strong><br />
それぞれの枠が分包(ぶんぽう)に合わせたサイズになっていて、区分けがしやすいです。</p>

くすり整理ストックケース ライフ・エイド 1週間

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小分けして管理できるくすり整理ストックケース
それぞれの枠が分包(ぶんぽう)に合わせたサイズになっていて、区分けがしやすいです。

<p><strong>2週間分のストックが可能な薬ケース</strong><br />
2週間分の薬を入れておける大容量タイプもあります。<br />
粉薬も入れやすい構造になっています。</p>

くすり整理ストックケース ライフ・エイド 2週間

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2週間分のストックが可能な薬ケース
2週間分の薬を入れておける大容量タイプもあります。
粉薬も入れやすい構造になっています。

<p><strong>おしゃれな木製のお薬ケース</strong><br />
いかにも「お薬ケース」という見た目ではないので、出しっぱなしでもお部屋の雰囲気を壊しません。仕切りは取り外し可能で自由にカスタマイズできます。</p>

お薬ケース 木製

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おしゃれな木製のお薬ケース
いかにも「お薬ケース」という見た目ではないので、出しっぱなしでもお部屋の雰囲気を壊しません。仕切りは取り外し可能で自由にカスタマイズできます。

【アイデア4】持ち運びに便利なピルケースを使う

薬の保管や持ち歩きに使う小型のピルケースは、100均の衛生用品売り場などにも置いてあります。
手芸コーナーにあるビーズ用の整理ケースやトラベルコーナーにある小物用整理ケースにも似た形状のものはあり「代用できる!」と思うかもしれませんが、見た目が似ていても実はピルケースだけの細かい違いがあります!

例えば、薬が劣化しないよう光を通さないようなケースになっていたり、パッキン付きで密閉性があったりします。。
これなら遮光が必要な薬や、湿気を嫌う薬でも安心して入れられますよね。

<p><strong>カバンの中でかさばらないピルケース</strong><br />
細かい仕切りのあるものは便利な反面、入れられる薬の量や形状に制限があることも。<br />
粉薬を一緒に持ち歩きたい場合などはこんなタイプがおすすめです。</p>

携帯用薬ケース ライフエイド

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カバンの中でかさばらないピルケース
細かい仕切りのあるものは便利な反面、入れられる薬の量や形状に制限があることも。
粉薬を一緒に持ち歩きたい場合などはこんなタイプがおすすめです。

<p><strong>おしゃれな抗菌仕様ミニポーチ</strong><br />
ポーチタイプだと汎用性があり、普段使いもしやすいのでおすすめです。<br />
普段は薬を飲まないけど、風邪気味のときだけ持ち歩きたいときにも便利。</p>

抗菌ミニポーチ COCO

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おしゃれな抗菌仕様ミニポーチ
ポーチタイプだと汎用性があり、普段使いもしやすいのでおすすめです。
普段は薬を飲まないけど、風邪気味のときだけ持ち歩きたいときにも便利。

<p><strong>フタがピルケースになっているミニボトル</strong><br />
フタに薬を入れておけるミニボトルなら、薬を飲むのにちょうどいい量の水もいっしょに持ち運べるので便利です。</p>

ミニボトル ピルケース付き 150ml

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フタがピルケースになっているミニボトル
フタに薬を入れておけるミニボトルなら、薬を飲むのにちょうどいい量の水もいっしょに持ち運べるので便利です。

【アイデア5】目につく場所に置いておく

「シートの切り離し作業やお薬ケースからの出し入れが面倒」という方は、朝昼晩でざっくりと仕切ったケースに立てて入れておくという方法も。
大まかでもいいので、どの薬をいつ飲むか分かりやすくするのがポイントです。
色分けされているケースを選んだり、ラベルを貼っておいたりするのもいいですね。

食事の前後に飲む場合は、テーブルやデスクなどすぐに目につく場所に置いておくのもおすすめです。ただし、小さいお子さんやペットのいるご家庭では誤飲に注意しましょう。

目につく場所に置いても忘れてしまう場合

ざっくりとした仕分けだと「ちゃんと飲んだかどうかの確認がしづらい」と不安な場合もあるかもしれません。
そんなときは、(銀色の)シートに入った錠剤やカプセルや紙の包みなどに油性ペンなどで、あらかじめ飲む日付を書くという方法もおすすめです。

【アイデア6】アラーム機能やアプリを使う

スマホなどのアラーム機能やアプリを使って、薬を飲む時間に合わせてアラームを設定しておきます。
ただし、薬によって飲む時間が違う場合など、スマホの本体機能のアラームだと細かい設定が難しいですよね。
「これ何のアラーム?」となるようでは意味がないので、専用のアプリがおすすめです。

特に、市販の薬や処方された薬をいつ飲んだか記録できるアプリは、お薬手帳の代わりにも使えるので便利ですよ。
いくつか使ってみて「これは便利だな」と思ったものを3つご紹介します。

お薬手帳や市販薬の服薬もまとめて管理できる「お薬ノート」
「お薬ノート」というアプリは、家族分のお薬をまとめて管理している方におすすめ。
家族みんなの「お薬手帳」を普段から持ち歩くのって大変ですよね。これならいつでも家族分のお薬をパッと確認できます。

また、アプリはお薬の服用時刻をアラームで教えてくれる際に、薬を「飲んだ」とチェックを入れられるのが便利なポイント。
薬を飲んだかどうか確認する方法としては、カレンダーや手帳で記録をつけるという方法もあります。
が、そもそも「記録すること自体を忘れてしまった!」なんてこともあるので、こういう機能があるのはうれしいですね。

処方箋の撮影で予約もできる「お薬手帳」
病院の待ち時間はもちろん、薬局で薬を出してもらうまでの待ち時間も長いときってありますよね。
この「お薬手帳」のアプリだと、調剤予約が(E-PARK加盟の薬局の場合のみですが)できます!

ただ、飲み忘れ防止のアラーム設定の機能は、先ほどのアプリに比べると細かい設定ができず、若干使いづらさが……。
あくまでおまけ機能かもしれません。

おすすめの機能は、QRコード(※)を読み込めば処方された薬をまとめて記録してくれるところ。
効能とか副作用をパッと調べたいときや、「この薬って食前?食後?」と分からなくなったときの確認にも重宝します。

血圧や体重などのも一緒に管理できる「お薬リマインダー」
多機能なアプリは便利な反面、操作が複雑……。
「お薬リマインダー」は、シンプルな機能で操作が分かりやすいアプリです。

シンプルながら、服薬時刻のお知らせと飲んだかどうかのチェック以外に、血圧や体重、痛みの有無などの体調についても記録しておけます。

また、薬の残数が分かるので、あとどのくらいで次の薬をもらう必要があるかなども把握しやすいです。
ピルなど不規則に飲む薬でも臨機応変に設定できますよ。

アイテムやアプリを使って薬の飲み忘れ対策を

定番の飲み忘れ防止アイデアには、どれも用意が面倒だったり外出時には不便だったりという多少の短所があります。
1つの方法だけに頼らず、上手に組み合わせて使うとよいかもしれませんね。

この記事が、あなたに合った「飲み忘れずに済む方法」を見つけるための参考になれば幸いです。