元小学校家庭科教諭。子どものハウスダストアレルギーをきっかけにおそうじにはまり、ブログ「節約ママのこだわり掃除」をスタート。時短家事や節約を楽しみながら日々研究中です。 著書「家族が笑顔になる おそうじの魔法」など
エコバッグを購入するときに重視するポイントとして、収納力・使いやすさ・耐久性・コンパクトに畳めるかなどが挙げられます。
でも、実はもうひとつ追加しておいた方がよいポイントが、お手入れのしやすさ。
購入してから、汚れてしまって「いざ洗おう」としたとき、丸洗いできないタイプだと困ってしまいます。
普段、頻繁に使うものだからこそ、エコバッグは常に清潔にしておきたいですよね。
今回はエコバッグの基本的な洗い方と、保冷機能つきエコバッグのような「洗えないタイプのエコバッグ」のお手入れ方法についてくわしくご紹介します。
エコバック、実は意外と汚れている!?
エコバッグの汚れというと外側の黒ずみなどを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は内側につく汚れも多いです。
購入した食料品を片づけたあと、エコバッグの中をのぞいてみると、内側が意外と汚れていることに気づくと思います
例えば、牛乳パックなどにつく結露、野菜くず、肉や魚のトレーから出てきたドリップ、うっかり卵を割ってしまった時には卵液など……。
これらのの汚れは、放っておくと雑菌が繁殖してしまい、においや食中毒の原因にもなってしまう可能性があります。
エコバッグを選ぶときに気をつけたいこと
雑菌が増えるのを防いだり、気になる汚れを落とすためにも、エコバッグのこまめなお手入れは欠かせません
エコバッグにはさまざまな生地や形ががありますが、なるべく水洗いや洗濯のできるお手入れしやすいものを選びたいですね。
エコバッグを清潔に使うための日常のお手入れ
こまめなお手入れと言っても、ふだんのお手入れは簡単です。
もっとも汚れやすい食料品の買い出しに使うエコバッグの場合でも、ふだんは軽く拭き洗いをし、2週間に一度だけしっかり丸洗いすれば清潔な状態を保てます。
あなたのエコバックは本当に洗える?確認の仕方とは
見た目は洗えそうな素材のエコバッグでも、実際に洗濯表示マークを見ると、洗えない素材が実は含まれていることも多いです。
購入してから「実は洗えなかった」ということにならないよう、購入前に洗濯方法を確認しておくことは重要です。
洗えるエコバッグの素材としては、主にコットン、ナイロン、ポリエステルなどが挙げられます。
ただし、ナイロンやポリエステルの素材でも、エコバッグによっては型崩れをさけるために洗濯できない特殊加工がほどこされているものもあるので、洗濯可能か洗濯表示のタグを確かめてから洗いましょう。
はっ水加工がしてあるものも、洗濯によって効果が弱まる可能性がありますので、こちらも注意が必要です。
また、洗える素材のものでも、色落ちはすることがあります。
目立たない場所に少量の洗剤をつけて、トントンと軽く布でたたき、色落ちしないか確かめてから丸洗いしてください。
エコバッグを手洗いするときの手順
手洗い表示のある衣類は、基本的には洗濯機の弱水流コースでも洗うことができます。
ただし、コースの設定がない場合や型崩れしやすそうなエコバッグについては、手洗いをオススメします。
基本は中性の液体洗剤で洗います。コットン素材のエコバッグの場合は、弱アルカリ性の洗剤でも洗えます。
手洗いの手順
1.中性の液体洗剤を準備します。デリケート衣類用洗剤も中性なので使えます。パッケージなどに書かれた表示通りに、手洗い用の洗剤液を薄めて作ります。
2.エコバッグを沈めて、静かに上下させて洗います。
3.黒ずみなど気になる汚れは歯ブラシや洗濯ブラシなどで優しく洗います。
4.きれいな水に替えてすすぎます。すすぎを2回繰り返します。
4.バスタオルで包み込むように水気を拭き取ります。
洗濯ネットにいれ洗濯機で脱水1分かけると早く乾きますが、デリケートな素材のエコバッグはバスタオルでの拭き取りがオススメ。
5.風通しのよい日陰で吊るして干します。水のたまりやすい底部分を上にして、つり下げると乾きやすいです。
エコバッグを洗濯機で洗うときの手順
つづいては、手洗いではなく洗濯機を使用して洗う場合の手順をご紹介します。
こちらも中性洗剤を薄めて使います。
洗濯機で洗う時の手順
1.液体の中性洗剤で洗濯液を作ります。
2.洗濯ネットにいれたエコバッグを投入して、浮かないように沈めます。
3.ドライコースか手洗いコースで洗濯スタート。
4.洗濯後、風通しのよいところで陰干しします。
「洗えない」のエコバッグのお手入れ方法
毎日洗濯できない場合や、洗濯できないアルミ素材などのエコバッグは、拭き洗いをすることで清潔を保ちます。
使い捨てのお掃除シートを使ったお手入れ方法
使い捨てのお掃除シート(除菌シートやお掃除シートなど)で、エコバッグの内側全体を拭き取ります。
特に底の角に汚れがたまりやすいので、角まで丁寧に拭くのがポイント。
※お掃除シートをつかった場合は洗剤残りがないように、きれいな布巾やペーパーでもう一度水拭きます。
スプレータイプの物は、除菌スプレーをペーパーにふきかけてから拭き取ることもできます。
洗剤を使って汚れを拭き取る方法
1.台所用中性洗剤2~3滴を200mlほどの水で薄めた液を、ふきんにしみ込ませて絞ります。
2.中を拭いて汚れを落とします。
3.きれいなぬれ布巾で「すすぎ拭き」をします。
4.風通しのよいところで、しっかりと乾かします。
エコバッグを劣化させない干し方のコツ
洗ったあとのエコバッグは、色あせや劣化を防ぐために風通しのよいところで、陰干しします。
高温で処理をする乾燥機やアイロンは、コットン素材以外のエコバッグには使えません(ナイロン素材などは溶けてしまいます)。時間はかかりますが、必ず自然乾燥するようにしましょう。
生乾きの状態だと嫌なにおいがつく原因になるので、しっかり乾かすように注意してください。
丸洗いせずに、洗剤拭きや使い捨てシートで拭いた場合も、30分ほどしっかり乾かしてからしまいます。
レジかご用の大きなエコバッグの場合は、持ち手を下にしてピンチハンガーで吊るすように干すと、水気が早く切れるので乾きやすいですよ。
毎日使うものだからこそ清潔に
よく使うからこそ、汚れやすいエコバッグ。清潔に保ちたいけどお手入れが大変という場合は、洗いやすい素材のものを選ぶことも大切です。
著者は昔から使っている、洗える素材の丈夫なスポーツバッグを、ドリンク類など重たいものを買う時にも使い回しています。エコバッグとして売られていなくても、買い物に便利なバッグを使うのもおすすめですよ。
この機会に、お手入れ方法の簡単さを優先して、エコバッグを選んでみてはいかがでしょうか?