整理収納アドバイザー・ライター・フランス語翻訳家。モノの多すぎる家を改善するために整理収納アドバイザーの資格を取得。主婦歴20年以上の経験を活かしたライフハック、片付けや家事に関する記事を多数執筆しています。“家事は素早くラクに!”がモットーです!
洗剤や洗濯ネットなど、収納しておきたいモノが多い洗濯機まわり。
にもかかわらず、収納スペースが少なく、ごちゃごちゃして使いにくいことにお悩みの家庭は多いのではないでしょうか?
洗濯機まわりが整理されていると、見た目がスッキリするだけでなく、家事効率がアップし、洗濯の時短にもつながります。
とはいえ「洗濯機上にどうやって収納スペースをつくるのか」「どんな収納方法がいいのか」など、分からないこともありますよね。
そこで今回は、家事導線をよくするための洗濯機上の収納アイデアとおすすめの収納アイテムを紹介します。
洗濯機上に置いた方がよいモノとは?
収納の基本は、使う場所に使うモノを収納すること。洗濯機まわりには「洗濯で使うモノ」をすべて収納するのが理想です。
では、洗濯機まわりにはどれだけのモノを収納する必要があるのでしょうか?
「これだけは収納しておきたい」というモノの一例を挙げてみましょう。
- 洗濯洗剤・柔軟剤
- 洗濯ネット
- 洗濯バサミ
- ハンガー
- 洗濯カゴ
- たらい(手洗い用)、洗濯板
- ピンチハンガー
- フェイスタオル・バスタオル
- 洗濯機の取扱説明書
- (洗濯機を掃除するための)雑巾
これだけのモノを収納するには、洗濯機上のデッドスペースを上手に活用するのがポイントです。
ですが、実際の洗濯機まわりには広いスペースがないため「備え付けの収納棚が小さい」「そもそも収納棚がない」といった理由で、収納したいモノがたくさんあっても収納しきれない場合が多いのではないでしょうか。
洗濯に時間がかかるのは、収納しきれないモノを別の場所に収納せざるをえなくなり、家事動線が悪くなっているせいかもしれません。
ムダな動きを減らして洗濯の時短を進めるために、作業に必要な洗濯用品はひとまとめにし、できるだけランドリールームで洗濯の作業工程を完結できるようにしましょう。
洗濯が時短できる「洗濯機上の収納の工夫」
少しでも家事効率を上げるには、洗濯機まわりの収納を見直して洗濯動線を短くすることがもっとも効果的があります。
収納を工夫し、洗濯物の仕分けから畳んで収納するまでの工程を少しでも短くしていきましょう。
では、どのような収納にすると洗濯の時短につながるのでしょうか?
洗濯用品をまとめる
洗濯で使うモノをひとまとめにし、手の届く範囲内に収納するのがベスト。
まとめた上で、洗濯の流れを考えます。
使うモノが使う場所にあることで、ムダな動きが減り、それが時短へとつながっていきます。
洗濯機上につるす場所をつくる
洗い終わった洗濯物をカゴに出して、物干し場まで移動して干すと、カゴから出すときに選別作業が必要になります。
そうなると、物干しスペースで干したいものを探すことになり、時間をロスしてしまうことに。
洗濯物を取り出すときに、ハンガー掛けが必要なモノはその場で掛けてしまうと、物干しスペースで選別する必要がなくなります。
洗濯用ハンガーを洗濯機上につるせるような収納にしておくと、動線がスムーズです。
一時的に掛けられるハンガーバーがついているタイプのランドリーラックが便利です。
とはいえ、この方法で洗濯動線が短くなるかどうかは、洗濯頻度やどこに洗濯物を干すかで変わってきます。
タオルや肌着を置く場所を作る
ドラム式洗濯機を使う家庭が増えてきました。家で乾燥までしてしまう場合、洗濯機から洗濯物を取り出し、そのまま収納できるとラクですよね。
洗濯機上やまわりにタオルや肌着を置くスペースをつくると、一歩も動かずに「洗濯物を取り込む→たたんで収納する」作業ができてしまいます。
洗濯機上を収納スペースに変える3つの方法
では、洗濯機まわりでもっとも活用したい「洗濯機上」をどのようにして収納スペースに変えたらいいのでしょうか?
ここからは、洗濯機上を収納スペースにするための3つの方法を紹介します。
【1】ランドリーラックを使う
洗濯機まわりの収納としてもっとも手軽で人気なのが、ランドリーラックです。
ランドリーラックには、置き型、突っ張り型、立て掛け型などのタイプがあります。
自宅のランドリールームの形状や防水パン・洗濯機の大きさに合ったラックを選びましょう。
また、2段や3段のもの、ハンガーバーがついているものなど、ランドリーラックにはさまざまな種類が発売されています。
自分の身長を考慮し、モノが出し入れしやすい高さのラックを選ぶか、可動棚なら手の届く高さに調節してくださいね。
ハンガーバーがついていると、一時的に洗濯物を掛けられるので便利です。
洗濯機から洗濯物を出すついでにハンガーに掛けられるので、時短にもなりますよ。
【2】突っ張り棚を使う
ランドリーラックを設置しにくい場合は、突っ張り棒や突っ張り棚を使った収納がおすすめです。
突っ張り棒を使う場合は、2本を平行に突っ張らせ、その上にワイヤーネットや棚板を置けば、簡単に収納棚がつくれます。
突っ張り棚は、壁に固定するだけでOK!
どちらも洗剤やタオルなど収納したいモノが収まる奥行にするのがポイントです。
ただし、洗剤や柔軟剤など重いモノを収納するため、耐荷重には注意しなければなりません。
特に突っ張り棒はしっかりと固定して、落下しないようにしてくださいね。
【3】壁収納を作る
壁に穴を開けても問題なければ、DIYで棚を設置してしまいましょう。
棚受けと棚板を用意し、ネジで固定するだけなのでとても簡単。
壁が石膏(せっこう)ボードの場合は通常のネジでは取り付けられないため、石膏ボード取り付け可能と記載されている棚受けを選んでくださいね。
たくさん棚板を設置して収納スペースを増やしたくなるかもしれませんが、設置するのは出し入れしやすい高さまでにしたほうが無難です。
洗濯機上のおすすめ収納アイテム
洗濯機上を上手に活用するには自分にとって使いやすい収納アイテムを選ぶことが重要です。
デッドスペースを最大限に有効活用できるおすすめの収納アイテムを紹介していきます。
洗濯機上のデッドスペースを有効活用するなら「ランドリーシェルフ」
ドアや壁の位置的に洗濯機上に棚や突っ張り棒を取り付けられないときに活用したいのが「ランドリーシェルフ」です。
人気のtowerシリーズなら、雑多になりがちな洗濯機まわりがおしゃれに早変わり。3段ラックで、上部にハンガーバーが付いているため、洗濯物を一時的に掛けられて便利です。
設置場所に悩まない。天井突っ張りタイプの「洗濯機ラック」
洗濯機まわりが狭すぎて、置き型タイプのラックが設置できない場合に重宝するのが天井突っ張りタイプの洗濯機ラックです。
洗濯機と壁の隙間が3センチあれば設置可能。防水パンにも対応しています。
付属のカゴは取り外しできるため、洗濯物を干すときや取り込むときにそのまま持ち運べます。
ランドリーラック代わりになる「突っ張り棚」
空いたスペースを有効活用できる「突っ張り棚」は洗濯機上でも活躍してくれます。
奥行35センチで十分な耐荷重のあるものを選べば、洗剤や柔軟剤などの重いモノを置いても落ちてくる心配がありません。
こちらは花柄のカバーがついているタイプで、上に取り付けると棚板に、下に取り付けると目隠しになりますよ。
洗濯機上を収納スペースとして使う時の注意
洗濯に関するモノは、できる限り洗濯機上に収納しておきたいですが、注意しなければならない点がいくつかあります。
洗濯機の「振動」に注意
まず注意したいのは、洗濯機を使っているときの振動です。
洗濯機の稼働中は本体の振動で、モノが落ちやすくなっています。
ですから、棚に転がりやすいモノは置かないこと、置くなら収納ボックスに入れて落ちない工夫をすることが大切です。
乾燥機を使用する際の「熱」に注意
ドラム式洗濯機の場合は、乾燥中に洗濯機まわりが温かくなっています。
熱に弱いモノは、洗濯機のすぐ上には収納せず、なるべく上部に置き、洗濯機と密着しない収納方法を選びましょう。
洗濯機まわりをおしゃれに見せるには?
どうしてもごちゃごちゃして見える洗濯機まわり。
生活感を隠してスッキリ見せるにはどうしたらいいのでしょうか?
ごちゃつきを解消する洗濯機まわりの収納ポイントを解説します。
色をそろえる
洗濯用品はカラフルなものが多いため、きちんと整理されていても雑多な印象を与えてしまいます。
ですから、洗濯機まわりの「色をそろえる」のがポイント。
収納ケースやハンガー、洗濯バサミなどは色味を統一し、そのまま収納しても悪目立ちしないものを選びましょう。
パッケージが派手なものは収納ボックスで隠す
洗剤や柔軟剤はそもそも派手なパッケージのものが多いですよね。
こまめに詰め替えができる人は、シンプルな容器に入れ替えるのがおすすめです。
ですが、いちいち詰め替えるのが面倒だと感じるなら、収納ケースに入れて「隠す収納」にしておくのがよいでしょう。
奥行にもよりますが、半透明のファイルボックスのようなものが洗濯機上には適しています。
半透明のボックスならラベリングの必要はありません。
もし中身が透けて見えるのがイヤな場合は、透けにくい色を選んでラベリングしておくと便利です。
何が入っているのか、ひと目で分かるようにしてくださいね。
タオルは「見せる」たたみ方を
洗濯機上にタオルを収納するなら「見せる」たたみ方をしましょう。
タオルの色・柄が統一されていても、ただ重ねて置いてあるだけではキレイに見えません。
畳んだタオルをキレイに見せるポイントは「タオルの端を隠す」こと。
タオルの畳み方は「タオルの収納アイデアとおすすめアイテムを紹介」で紹介していますので、参考にしてください。
洗濯機上のデッドスペースを上手に活用して家事の時短を
洗濯機上のデッドスペースを活用できるようになると収納力がグンとアップし、とても使いやすくなります。
洗濯のときに使うモノがまとまっているため、家事効率が上がり、洗濯の時短にもつながります。
全体のテイストを合わせれば、おしゃれなランドリールームに変えられるでしょう。
面倒な洗濯を手早く終わらせるためにも、ぜひランドリールームの見直しをしてみてくださいね。