フリーマガジン制作・料理フォト撮影を行い、料理写真講座の講師も担当。ライターとしては、フリーマガジンやネット媒体において、趣味の旅行や料理に関する記事を執筆。 主婦歴20年超。料理好きを生かし、インスタグラムにて料理やスイーツの写真投稿をしフォロワーとのやりとりを楽しんでいる。 Youtubeチャンネル【箱根移住夫婦の休日バンライフ 】運営。
サラダの具材を混ぜ合わせたり、お米研ぎに使ったりと毎日の料理に欠かせないボウル。でも、とにかく数をそろえればいいと思っていると「たまにしか使わないものがキッチンのどこかに眠っている……」なんてことになりかねません。
そこで今回は、失敗しないためのボウルの選び方をご紹介します。
【SETP1】素材をチェック
一般家庭でよく使われているボウルの素材は、主に4種類あります。素材によって調理の向き不向きがありますので、まずは素材をチェックしましょう。
におい移りの心配がない【ステンレス製】
ステンレス製のボウルは軽くて丈夫。食材のにおいや色が移る心配があまりないため、毎日使用しても衛生的で安心です。
また熱伝導率がよいため、冷蔵・冷凍庫で食材を冷やす際や、湯せんする際にもぴったり。電子レンジでの使用はできませんが、割れる心配もなく扱いやすいのでお菓子作りなどにおすすめです。
安定感がある【ガラス製】
ガラス製のボウルは、ステンレス製と同様に食材のにおいや色移りの心配がなく、清潔に使うことができます。
耐熱ガラスなら電子レンジを使うことができるので便利。
また重さがあるので安定感があり、調理時に動きにくいメリットもあります。
ただし、落としたりぶつけたりすると割れてしまうこともあるので注意が必要です。
扱いやすい【プラスチック製】
プラスチック製のボウルは軽くて扱いやすく、落としても割れにくいのが特徴。
カラーバリエーションも豊富で、キッチンの雰囲気に合わせてお好みのカラーを選ぶことができます。
最近では電子レンジが使える耐熱性のプラスチックボウルも増え、いろいろな場面で活躍するので便利です。
ただ、においや色が移りやすいため、定期的に買い替えて衛生的に使用するのがおすすめです。
熱伝導がよい【ホーロー製】
ホーロー製のボウルは熱伝導がよく、保温・保冷などの用途に向いています。
サビに強く割れにくい上に、色やにおいも移りにくいので、長く衛生的に使うことができます。
また、清潔感や見た目のかわいらしさも魅力。
プラスチック製よりも高価ですが、キッチンのインテリアにこだわる方にもおすすめです。
【SETP2】サイズをチェック
ボウルのサイズは、一般的には大中小に区別されます。どんな調理に使うことが多いかを考え、サイズを選びましょう。
大サイズのボウル【直径25〜30センチ程度】
大サイズのボウルは、お米を研ぐときや3〜4人分のおかずを作るときに使いやすい大きさです。パン生地やパウンドケーキ、生クリームの泡立てなどに役立ちます。
中サイズのボウル【直径20〜24センチ程度】
中サイズのボウルは、1〜2人分のおかず作りやレンジでの調理などにおすすめの大きさです。
またフタ付きを選べば、ボウルで多めに作ったおかずをそのまま冷蔵庫にしまう場合にも活躍します。
小サイズのボウル【直径10〜15センチ程度】
小サイズのボウルは、ドレッシングやソース類を作ったり、1〜2個の卵を溶くといった場面に向いています。お弁当のおかずなど、少しの量を調理する場合にとても便利です。
何個も買いたくない人に!ボウルを1つだけ買うなら
ボウルは収納スペースをとってしまうだけに、何個も買いたくないと思っている方も多いかもしれません。
そんな人におすすめなのは「耐熱ボウル」。ボウルごとレンジでチンすることができ、調理の時短になります。
さらにガラス製なら、器としてそのまま食卓に出すことも可能。
直径20cmくらいの中サイズが使いやすいですよ。
下ごしらえから調理、さらに器と3役こなすことができる耐熱ガラスボウルの賢い使い方は「1つで3役こなす万能アイテム!耐熱ガラスボウルを使い倒す方法」でもご紹介していますので、チェックしてみてくださいね。
抜群の強度とシンプルデザインで長く使える
家庭から飲食店まで世界中で愛されるデュラレックス社製のガラスボウル。
通常ガラスの2.5倍の強度があり、急激な温度変化に強く割れにくいのが特徴。
シンプルなデザインで飽きずに長く使えます。
お米研ぎに最適なのは
お米は炊飯器の内釜でといでいるという人もいるかもしれません。しかし、内釜でお米を研ぐと内側のコーティングを傷める原因になることもあるので、ざるとボウルを使うのがおすすめです。
お米研ぎにぴったりなのは、ざるとボウルが重なるセットアイテム。このときはボウル主体で選ぶのではなく、ざるの網目を一番に考えて選びましょう。お米がつまらない12メッシュのざるとセットになっているものを選ぶのがポイントです。
米研ぎに最適なざるボウルセット
米研ぎに適した網目のざるとボウルのセットです。
ざるは持ち手を持って上げるだけで、サッと水が切れて米研ぎが楽にできます。
脚付きなのでそのまま水切りもOK。
ボウルは深めで食材を混ぜるときも中身が飛び散らず使いやすいです。
こだわりの機能満載の米研ぎ専用ボウル
水切れがよく米がつまりにくいざると、洗った米を内釜に移しやすいやわらかい素材のボウルがセットになっています。
毎日のお米研ぎのほか、麺類の湯切りや野菜洗いなど調理にも便利に使えます。
サラダを作るのにぴったりなのは
野菜とドレッシングをあえてパパっとサラダをつくりたいときは、ホーロー製やプラスチック製のボウルがおすすめ。かわいい見た目のものを選べば、調理してそのまま食卓に出せるので便利です。
調理でも食卓でも目をひくかわいさ
ホーロー特有のやわらかいホワイトと赤いラインの組み合わせがどこか懐かしいボウルです。
目盛りや注ぎ口付きで調理道具としても優秀です。
お菓子作りにぴったりなのは?
湯せんや氷水などの工程があるお菓子作りには、熱さにも冷たさにも強いステンレス製を選びましょう。
お菓子作りでは少しのことが仕上がりに影響してしまいます。においうつりが少なく清潔に使える点でも、ステンレスの素材がぴったりです。
深さのあるボウルなら、ホイップするときや材料を混ぜるときに便利。
さらに湯せんなどをするときのために、大きさの違うものを2個用意するとよいでしょう。
料理人や料理好きの主婦に愛される逸品
使い勝手と美しさが融合した柳宗理デザインのステンレスボウル。
他のサイズのボウルや同じシリーズのざると重ねて使えます。
1つで2役!便利な機能付きボウル
調理や保存に役立つさまざまな機能がついた「機能付きボウル」。毎日のおかず作りや時短調理におすすめなので、ぜひチェックしてみてください。
調理から保存までOKのフタ付き
材料を混ぜてそのまま電子レンジで加熱できる万能ボウル。
フタ付きなので、ラップなしでレンジや冷蔵庫保存が可能です。
液だれしにくい注ぎ口で、ドレッシングやソース類もきれいに注ぐことができます。
傾けるだけでボウルにもざるにも
片側にスリット状の穴があり、傾け方によってボウルにもざるにもなる1つで2役のアイテム。
野菜の水切り後にドレッシングを入れてサラダを作ったり、パスタの湯切りをしてそのままソースを混ぜたりと、時短調理に役立ちます。
スリットはお米がつまりにくいのでお米研ぎにも便利。
賢いボウル選びで料理を楽しく
食材を入れたりドレッシングを作ったり、いくつかを同時に使うことが多いボウル。
1〜3人くらいの家族なら、大中小を1個ずつ持っていれば調理時に困ることはないでしょう。
またボウルとざるを同じシリーズでそろえるのもポイント。きれいに重なるので、省スペースに収納できます。
自分に合ったボウルを賢く選んで、毎日のお料理を楽しみましょう。