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アイスシェフ

夏におすすめ!凍らせたドレッシングが作れるドレッシングメーカー

キッチン

暑さが続くときにはさっぱりしたサラダがおいしいですよね。
そんな夏にぴったりなのが、凍らせて作るちょっと変わったドレッシングです。
今回は家庭で簡単に「凍ったドレッシング」を作るための道具「お涼理メーカー アイスシェフ」で、様々なドレッシングを作ってみました。

幼いころから「つくること」全般が好きで調理師、ハンドメイド作家に。ハウジーでは主婦の負担になりがちな毎日の料理を楽しめるよう、ちょっとしたヒントをお伝えします。また「大人の食育」に直結する料理のおもしろさをシェアしたい!北海道での菜園づくりや調理の工夫はブログとインスタグラムでも発信しています。

ドレッシング凍らせて作る!?特殊なドレッシングメーカー

凍らせるドレッシング”って、馴染みがありませんよね。
でも、ドレッシングやソースをジュレ状やシャーベット状にして料理にのせるのは、おしゃれなレストランでも取り入れられる手法。

コンソメや食材を凍らせたり、ジュレ状にして乗せたりする料理もあります。ひんやりした食感はもちろん、見た目の涼しさがポイントです。
そんな料理が自宅で作れたら、いつもの献立も華やぎそう。

ということで「お涼理メーカー アイスシェフ」が気になりました。

細長いシリコンの型と、凍らせる際のスタンド、おろし金と安全ホルダーがセットになったアイテムです。手が滑ったりこぼしたりしないようによく考えられています。

「アイスシェフ」のお気に入りポイント

通常、家庭でシャーベットを作るときは、袋に入れてから凍らせ、もみほぐして細かくするか、容器で凍らせ何度か撹拌(かくはん)する、またはかき氷器にセットして削る、などの方法があります。

でも、この「アイスシェフ」はスティック状に凍らせてから、専用のおろし金で削るという作り方なんです。この方法だと、少量だけ作りたい時にもとても簡単。

「アイスシェフ」を実際に使ってみると…

アイスシェフのおろし金は効果的に削る工夫がされているので、ザクザクッという感じでとても削りやすい!
安全ホルダーのおかげで手も滑らず、手早く作業ができました。

ドレッシングを凍らせたシリコン型をそのまま手に持って削る形になるのですが、シリコンだと手が冷たくないのも助かります。

いろいろ試してみて私が一番気に入ったのは、庭で育てているハーブ類を簡単にドレッシングに入れられることです。
ドレッシングの材料と一緒に凍らせて削るだけで、ハーブの香りがしっかり出るのが素晴らしい。

このアイスシェフを使って、早速ドレッシングを凍らせて手作りしてみました。

凍ったポン酢青じそドレッシングのサラダ

まずは、さっぱりとしたポン酢ベースのドレッシングを凍らせてふりかけたサラダを作ってみました。

暑い部屋で食べるときも、ドレッシングが凍っているとサラダの冷たさが持続するのがうれしい!

材料(2人分)

  • ポン酢 小さじ4
  • レモン汁 大さじ1
  • 白だし 小さじ1/2
  • 水 大さじ2
  • 青じそ 1枚

1.液体の材料をすべて混ぜ合わせ、アイスシェフのシリコン容器に入れます。
その後、青じそを細長く丸めて、浸るように入れます。

2.ふたをして、付属のスタンドに立てます。
このスタンド、底はないのに持ち上げてもぐらつかず、安心感があります。

3.アイスシェフを冷凍庫で凍らせます。今回は一晩置いて次の日に取り出しました。
6~7時間あればしっかり凍ると思います。

4.冷凍庫から取り出したら、中身がスルッと動くくらいに少し溶かします。
アイスシェフの説明書きでは、流水を表面にあてて溶かす方法が紹介されていましたが、暑い日だったので他の準備をしている1~2分のうちにちょうど溶けました。

5.蓋を開けて逆さにし、安全ホルダーとおろし金にセットしたら、どんどん削ります。
サラダの上で直接削ってもいいのですが、私はボウルに溜まるようにまとめて削り、スプーンでサラダにのせました。

できあがり。
シャーベット状のドレッシングが、野菜によく絡んでくれます。

このドレッシングは、アイスシェフに付属していたレシピの配合はそのままに、青じそを入れてアレンジしたのですが、これが正解でした!
削るたびに青じそも一緒に削れるため、香りがしっかり出るんです。

これは普通に青じそを刻んで入れるよりも効果的だと思いました。
市販の青じそドレッシングが大好きな家族も気に入って食べてくれました。

凍らせた豆腐入りドレッシングと中華風茹で鶏

続いて、付属のレシピの中から、お豆腐を使ったヘルシーなレシピがあったので試してみました。中華風ゆで鶏のサラダに合わせたらおいしそう!

材料(2人分)

  • 絹ごしとうふ 40g
  • レモン汁 大さじ1
  • 白だし 小さじ1/2
  • すりごま 小さじ4
  • 砂糖 小さじ1/2

すりごまがないときは炒りごまを指先でひねって細かくすることで代用できます。

指先でごまをつまみ、こすり合わせるようにして粗くつぶします。

「すりごま」になって市販されているものよりも断然香りがよくておすすめですし、少量作りたいときはこの「手びねり」という方法が簡単です。

もちろん、大量にすりごまにしたいときは手びねりでは大変なので、すり鉢やミルを使いましょう。

それでは作り方をご紹介していきます。

1.すべての材料を合わせ、豆腐をつぶすようにしてよく混ぜます。

混ざったら、アイスシェフのシリコン容器に入れて凍らせます。

2.凍ったものを削っていきます。

見た目はパン粉みたいですが、ごまのいい香りがします。

ゆで鶏ときゅうりのサラダにたっぷりかけてできあがり。

仕上げにごま油を回しかけました。

これはお豆腐がシャリシャリと気持ちよく削れるのがいいですね。
山の形になるようにサラダにかけると涼しげです。

溶けてきてもドレッシングを吸ったお豆腐が鶏肉によく絡んでくれるので、最後までおいしくいただけます。

凍らせたヨーグルトベースのシーザードレッシング(パンサラダ風)

市販のシーザードレッシングにはかなり油が使われていますが、手作りするとオイルカットができます。

そこで、これもアイスシェフに付属のレシピを参考に、ヨーグルトを使ったシーザードレッシングを作ってみることにしました。
コロコロカットにしたパンを入れて、パンサラダ風にアレンジしています。

ドレッシングの材料

  • ヨーグルト 大さじ2
  • 酢 大さじ1と1/2
  • パルメザンチーズ(粉チーズ) 小さじ2
  • おろしニンニク 小さじ1/2

サラダの材料

  • レタス
  • きゅうり
  • ほかお好みの野菜
  • 卵の黄身(温泉卵でもOK)
  • 角型に切ったパン(バゲットを軽く焼いたものがおすすめ)

今回は作り方を少しアレンジしています。

1.ドレッシングの材料をすべて混ぜ合わせ、アイスシェフのシリコン容器に入れて凍らせます。

2.ざっくりと砕いたドレッシングをサラダの上に盛り付けてできあがり。

今回のアレンジポイントは、おろし金を使わず、凍ったドレッシングをフォークでざっくりと砕いたところ。

とても室温の高い日だったので、おろし金で細かくしたのではすぐに溶けてしまう恐れがありました。そこで、大きめに砕いたものを乗せてみると、シャリシャリ食感を楽しめておいしい!溶けにくい!と一石二鳥でした。

器の底に残る美味しいドレッシングと卵を、パンに付けながらいただけるサラダです。

市販のドレッシングは使える?凍ったドレッシングを作るコツ

ドレッシングをうまく凍らせるポイントは、油分をできるだけ入れないことです。
油分が多いと、うまく固まらないことがあります。

ごま油やオリーブオイルなどを使いたいときは、盛り付けてから仕上げに回しかけるようにしましょう。
アイスシェフに付属のレシピはすべてノンオイルの材料となっていますので、ダイエット中など油分に気をつけている人にもおすすめです。

市販のドレッシングを使うときは成分を要チェック

市販のドレッシングを使うと手軽ですが、成分によってはうまく固まりません。

アイスシェフの説明書きによると、「15gあたりの栄養成分が食塩相当0.8g未満、脂質が3g未満のもの」でないと凍りにくいようです。

「15g」は約大さじ1のことで、ドレッシングの1回分にあたります。市販のドレッシングのボトルの裏側には、必ず「15gあたりの栄養成分」についての記載があるはずなのでチェックしてください。

そのうえで、アイスシェフの説明書きより脂質が多いドレッシングを使う場合は「レモン汁や酢、水などで薄めて使うこと」が推奨されています。

ドレッシングの有名メーカーの各種成分表示をまとめてみました。

・某メーカーのノンオイル中華ドレッシング(食塩相当量:0.9g、脂質:0)
大さじ3のドレッシングに対して、小さじ1強のレモン汁を足せば塩分が薄まりOK。

・某メーカーのノンオイル青じそドレッシング(食塩相当量:0.8g、脂質:0)
薄めなくてもそのまま凍るはず。

・某メーカーのすりおろしオニオンドレッシング(食塩相当量:0.7g、脂質:2.7g)
薄めなくてもそのまま凍るはず。

・某メーカーのフレンチドレッシング(食塩相当量:0.7g、脂質:3.8g)
大さじ3のドレッシングに小さじ2ほどのレモン汁を加えて、脂質成分を薄めることで凍りやすくなるはず。

薄めるときは、レモン汁で薄めるのがおすすめ。薄味に感じにくく、味もきつくないのでいいと思います。黒酢や甘めにしたいならリンゴ酢でもOK。

また「凍ったドレッシングはたっぷり削ってかけたいから、少し薄味くらいがちょうどよい」と考えて、水で薄めてもいいかもしれません。

【番外編】ミントとバナナを凍らせてアイス用トッピングに

最後に「デザート系も作りたいな」と思い、オリジナルレシピを考えてみました。

このアイスシェフのおろし金は、かき氷を作るのにも削りやすそうな形状をしています。ただし容器の大きさからして大量には作れません。
そこで、アイスクリームにかける、ミントの風味が爽やかなトッピングを作ることにしました。

凍ったアイス用トッピングの材料

  • バナナ半分
  • ミントの葉 5枚ほど

1.アイスシェフのシリコン容器に、輪切りのバナナとミントの葉を重ねて入れます。

3.凍らせてから削ると、ふんわりと細かくなりました。

チョコレートアイスの上にトッピングしてできあがり。
細かくなったミントが清涼感たっぷり、甘酸っぱいバナナとチョコアイスもよく合います。

アイスシェフの使い方はアイデア次第!

今回ご紹介したレシピのほかにも、付属のレシピ集にあったトマトピューレをベースにしたソースを凍らせて絡める冷製パスタもやってみたいと思いました。

梅干しペーストを入れたドレッシングもおいしそう。
野菜ジュースを凍らせてカラフルなドレッシングにしてもいいし、唐辛子を入れて即席タバスコ風ドレッシングなんかもいいかもしれないなんて、新たなアイデアも。

なんと言ってもドレッシングを手作りすることで、塩分や脂質を抑えたヘルシーな料理にできるのがいいですね。ダイエットサラダも楽しみながら作れるかも。

手作りのドレッシングでヘルシーなサラダをたくさん食べて、栄養補給したいものですね。