図書館司書の経験を活かし、日常生活に役立つ情報や疑問について文献調査や専門機関への取材・実験などを行いながら日々お役立ち情報を発信しています。 6歳の男の子ママとしての立場から子育てに役立つ記事も執筆♪
みなさんは魚焼きグリルって活用されていますか?
とっても便利な調理器具ですが、調理で汚れた魚焼きグリルの後片付けが嫌で「つい使うのを避けてしまう」という方も結構多いはず。
そこで今回は、グリルを汚さずに魚を焼く方法や、片付けが簡単な焼き魚の調理アイテムについて色々と調査&検証してみました。
実はみんな悩んでる? 魚焼きグリルって、掃除や後片付けが大変
パナソニック電工株式会社が行った魚焼きグリルに関する調査の「キッチン周りで掃除をするのが嫌なのは?」という質問で、堂々の1位に輝いてしまった「魚焼きグリル」。
同調査では、魚焼きグリルを「使っていない」と回答した人の割合が4人に1人、20代では3人に1人以上もいました(※1)。
使っていない理由として多かったのは、圧倒的に「掃除が面倒だから」という声でした。
魚の調理や後片付けの面倒くささから解放されたい
私自身も、魚焼きグリルについて、ずっと下記のような悩みがありました。
- 魚が網にくっつく→コゲになり、なかなか落ちない。
- 換気扇から出る煙やニオイがすごくて、隣近所が気になる。
- うっかり洗い忘れて、油がギトギトに・・・。
こういった理由から、「魚には他の調理方法もあるし、焼くことにこだわらなくても良いのでは?」と思い、お刺身や煮魚、ムニエル、フライなど他の料理に逃げた時期もありました。
とは言っても、さすがにお刺身はそう毎日食べられるものでもなく。
煮魚は家族があまり好まず、フライなどの揚げ物は油の処理や健康面が気になる……。
そもそも、焼き加減以外は特にコツのいらない「焼き魚」は、とにかく時短メニューが必須のワーキングママとしては、ものすごく魅力的なメニューです。
どうにかして、魚焼きグリルの難点を克服できるなら、それが一番。
調理にも後片付けにも手間をかけずに美味しい焼き魚を食べるため、色々な調理アイテムや裏技を試してみることにしました。
やっぱり焼き魚が食べたい! 色んな調理アイテムで挑戦
ここからは、今まで実際に試してみた焼き魚の調理方法とその結果について、それぞれ詳しくご紹介したいと思います。
魚焼きグリルを「いっそ使わない」という選択肢
最初に試してみたのは、魚焼きグリル以外の調理器具「電子レンジ」と「フライパン」を使って焼き魚ができないか、ということでした。
ちょうど電子レンジを新しく買い換えたばかりの頃で、キャンペーンで魚の調理皿がセットになっていたのがきっかけでした。
【1】電子レンジ
レンジの機能には魚の調理メニューもあったので、かなり期待度はありました。
セットになっていた調理皿も、波型の陶器皿で、いかにも美味しく焼けそうな雰囲気!
・・・結果。
切り身は見た目がそれなりにおいしく焼けたのですが、若干身が固くなってしまいました。
さらにサンマを丸焼きしたときには、火の通りがあまりよくなく、うまく調理できませんでした。
見栄えも網焼きに比べると全く魅力が感じられず、調理後しばらくはレンジの庫内に魚のニオイがついてしまうのも難点でした。
【2】フライパン+クッキングシート
次に試したのは、フライパン。
まずは、できるだけ道具を増やさずに試してみたかったのです。
電子レンジでの失敗談を料理教室に通っていた母に話していたところ、この方法を教えてもらいました。
クッキングシートは魚がひっつかず、フライパンもそれほど汚れないので確かに良い方法でした。
ただ、少し残念だったのが焼き色。
網焼きに比べると、表面全体に茶色っぽい焼き色がつき「これじゃない」感がありました。
あとは火加減なのか、脂のふき取り具合によるのか、魚の身がべチャっとなってしまうこともあり、上手に焼くにはそれなりにコツが必要でした。
【3】グリルパン
何とかフライパンのように手軽に使えて、簡単に美味しく魚を焼く方法を・・・と探してたどり着いたのが、グリルパン。
ここでいうグリルパンは、底面が凸凹になっている、フライパンのような形状の魚焼き器です。
焼くときにシートなどを敷く必要もなく、皮の表面はパリっと中身はふっくら焼け、おいしそうな焼き目もつきます。
ちょっと重たいですが、そのぶん熱伝導がよく、魚だけでなくハンバーグなども美味しく焼けました。
特にサンマなどを一尾丸ごと焼けるのが魅力でした。
蓋をすればニオイを抑えられるのはもちろん、蒸し焼きにもできます。
使用後のお手入れはフライパンとほぼ変わりません。今でもお気に入りの調理器具です。
このままグリルパンに落ち着くかと思いましたが、我が家の場合は二口しかないコンロだったので、焼き魚のために1つが塞がると、同時進行であと1つしか調理できないのが難点。
1つくらい良いじゃないかと思われるかもしれないですが、湯沸しもヤカンで行っている我が家にとって、コンロ不足は深刻な問題でした。
そのため、今度は魚焼きグリルをなるべく汚さないように使う方法を探してみることにしました。
魚焼きグリルを「改良して使う」という選択肢
実は魚焼きグリルって、オーブンや、トースターなどより、さらに高温で調理できる優れた調理器具なんです。
余熱時間も、オーブンなら10分かかるところを、魚焼きグリルなら2~3分でOK!
電子レンジやフライパンで、今ひとつ焼きあがりに満足がいかなかったのは、調理温度や加熱方式も関係していたのかもしれませんね。
デメリットさえ解消できればこれほど優秀な調理器具はないかも……というわけで、試してみたのは下記の方法です。
【1】受皿シート(魚焼きグリル用)
受け皿に水の代わりに入れて使用します。
油や気になる臭いも吸い取ってくれ、受け皿に関してはシートを捨てるだけでいいので片づけがかなり簡単です(網は多少汚れますが)。
保水性が高く燃えにくい材質でできています。ただ、ちょっとコスパが気になるところ。
またシシャモ好きとしては、「網から落ちる問題」が解消されないのが残念。
【2】100均でも買えるグリル敷石
こちらも受け皿に水の代わりに入れて使用します。
魚の焼き汁などを吸収してくれるため、調理のたびに受け皿は洗わなくて良いという優れものです。
石の方は変色するまでは繰り返し使えます。
遠赤外線効果で魚がべちゃっとならず、おいしく焼けます。
消臭効果があり、魚の気になるニオイを抑えてくれるのも魅力でした。
ただ、こちらも網に関する悩みが解消されないのと、不燃ごみ扱いだったので、処分が少し面倒でした。
後で知ったのですが、実は土壌改良剤として土に戻すことができるようなので、庭や畑をお持ちの方にはおすすめです。
【3】アルミ箔を敷く
コスパ問題と、網に関する悩みを解消しようと、網の上にアルミ箔を敷いてみました。
アルミ箔は熱を反射する材質のため、おいしそうな照りのある焼き色に仕上がります。
ちなみに「魚がアルミ箔にくっついて困る!」という場合は、片面にフッ素加工した焼き魚にぴったりのアルミ箔が売られているので、それを使ってみましょう。
すごく便利です。
アルミ箔は、ししゃもなどの細い魚の落下も防げますし、焼き汁が下に落ちないので、手入れもうんと楽です。
何しろ、焼いた後は丸めてポイするだけです。
注意点としては、脂分の多い魚の場合は、引火してアルミ箔が燃えることがあるということです。
「一度だけ使って捨てるなんてもったいない!」という方、気持ちはわかりますが、繰り返し使うとアルミ箔に引火しやすいので、おすすめしません!(←実際やらかしました)。
それよりは、使用後の丸めたアルミ箔を排水口に入れてみましょう。
アルミ箔(銀イオン)の除菌力が、ぬめりを取ってくれるので、排水溝の掃除が簡単になりますよ。
【4】グリルプレート
魚焼きグリルにそのまま入れて使えるプレートなので、グリルの機能を活かして、高温で中はふっくら、ムラなく火が通ります。
ししゃもも落ちませんし、波型プレートタイプで、焦げ付きを防ぐコーティングもされているので、おいしそうな焼き目もつき、魚がくっつくこともありません。
お手入れもすごく簡単。
気になるニオイに関しては、蓋をすればある程度抑えられます。
他の2つの方法と比べて、グリルプレートの最大の利点と呼べるポイントは、料理の幅が広がるということ。
特に肉料理は、生焼けの心配もいりませんし、脂も落ちてヘルシーに焼けるのが魅力です。
ちなみに、BBQなどでも網の上に置いて活用できるので、アウトドアでも大活躍!
1つあるとすごく便利ですよ。
便利グッズで焼き魚を手軽に楽しむ
色々な調理方法やアイテムを試してきた結果、わが家では最終的に「グリルプレートを使用して魚や肉を焼くという方法がベスト!」という結論になりました。
今でも、魚焼きグリルを汚さずにおいしく焼き魚やグリル料理を楽しむ必須アイテムとして、ほぼ毎日使っています。
魚焼きグリルを使いたいけど汚したくない!という方は、ぜひ取り入れてみて下さいね♪
参考資料
※1 パナソニック電工株式会社 情報レタ-「キッチンのムダを徹底検証」(検索日:2017/9/13)
地球丸社「生活雑貨を修理する本 (The修理なんでも自分で直す本)」
別冊ESSE編集部「エッセで人気の「暮らし上手のシンプル節約術」を一冊にまとめました」