家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します
洗濯機まわりは、洗剤や洗濯ばさみなど小物が多くごちゃごちゃしがち。家によっては脱衣所が狭くて「物が置けない」なんてこともありますよね。
でも洗濯機上にランドリーラックを設置すれば、そんなお悩みも解決します。
ただ、設置してから「思ったより物が置けない」と後悔することも。
「どれも同じ」と思ってしまうアイテムですが、実は買う前にチェックしたいポイントが。今回は、そんなランドリーラックの失敗しない選び方とおすすめアイテムをご紹介します。
失敗しないランドリーラックの選び方
ランドリーラックは、買い物に失敗しても他人にゆずることも難しく、返品するのにも大型ごみに出すのにもお金がかかってしまうアイテムです。また、適当に設置すると倒れて危険が及ぶアイテムなので、面倒くさがらず設置場所のサイズやランドリーラックの仕様をきっちり確認してから選ぶようにしましょう。
ランドリーラックを選ぶ前に確認するべき内容をステップ別にご紹介します。
【STEP1】洗濯機周りの「サイズ」を測る
ランドリーラックを購入する前に、まずは洗濯機周りのサイズを測りましょう。このとき、すべてをきっちり測ることが大事です。
▲写真撮影:相田すみ子
特に注目したいのが、洗濯機の水漏れを防ぐため設置されている受け皿「防水パン」。ランドリーラックを設置するとき、脚場を防水パンの外側にするのか、内側にするのかを考えないといけません。そのため以下の場所を図っておくようにします。
<洗濯機の周りで測る場所>
- 洗濯機の外周
- 防水パンの大きさ
- 洗濯機周りのスペース
- 洗面所ドアの幅
もし、脚場を防水パンの内側に設置したいと考えている場合は、さらにチェック項目があります。防水パンは、フラットなタイプ、四隅にフチがあるタイプ、中面に段差があるものなどタイプもさまざま。防水パンにちゃんとランドリーラックの脚場が収まるかを忘れずに確認をしましょう。
今度は洗濯機上に十分なスペースがあるかを測ります。
<洗濯機上部で測る場所>
- 設置場所の幅×高さ×奥行き
- 蛇口の位置と高さ
- 縦型洗濯機を使ってる場合は、フタを開けたときの高さ
設置スペースの天井高はもちろん、照明や出っ張り、洗面所ドアなどが設置後あたらないかもイメージしながら測るようにしましょう。
また蛇口の位置や洗濯機のフタを開けた時の高さも忘れずにチェック。ランドリーラックの側面や背面のパネルが邪魔して、蛇口と洗濯機をつなぐホースが通らない、あるいは蛇口が邪魔して設置できないということになる元も子もありません。また縦型洗濯機をつかっているなら、フタを開けたときにランドリーラックの棚が邪魔しないかの確認も忘れずに。
【STEP2】自分の家のサイズに合う「タイプ」を選ぶ
ランドリーラックとひと口にいっても様々なタイプがあります。ランドリーラックの種類は以下の3つ。先ほど測った設置場所にどのタイプなら当てはまるか考えます。
省スペースに設置できる【突っ張り型】
床と天井に突っ張って固定するのが突っ張り型のランドリーラック。
場所をとらずに設置でき、段差がある場所にも対応できるのが特徴です。少しのすき間があれば設置でき、洗濯機まわりをすっきり使えるのが魅力です。
ただ収納力は他のタイプに比べて劣ることも。また突っ張るのに一人で設置するのが難しい場合もあるので注意しましょう。
たっぷり収納できる【置き型】
洗濯機を囲むように床に置くタイプで、安定感があり収納力は抜群。家族の人数が多く、大容量洗剤を置きたいといった人に向いています。
ただ洗濯機まわりにある程度のスペースが必要で、防水パンと合うかどうかの確認は必須です。
また自分で組み立てるタイプは、大型のラックになるので作業が大変になることも予想されます。買う前に完成品か組立品かも忘れずにチェックしておきましょう。
移動や設置がカンタンな【立て掛け型】
壁に立て掛けるだけで設置できるタイプ。2本の足を置くスペースがあれば設置できるので、洗濯機まわりが狭い場合にも最適です。
組み立てや設置がカンタンなので、女性や一人暮らしの人にもおすすめ。
ただ突っ張り型と同じく、収納力はあまり期待できません。
また立て掛けるだけというだけあって、安定感にも少し不安が。壁にしっかり固定して転倒対策をするようにしましょう。
【STEP3】置きたいものリスト化「収納力」を確認する
ランドリーラックに何を置きたいかをピックアップます。洗剤、柔軟剤などは意外に重さがあります。のちのち収納したいものが増えることも考え、耐荷重が大きなものを選んでおくと安心です。
<ランドリーラックに置くもの一例>
- タオル
- 洗剤・柔軟剤+それぞれのストック
- 重曹・
- 洗濯ハンガー
- 洗濯物
耐荷重を想像するのは、面倒な作業ではありますが、適当に大丈夫だろうと思って設置すると、倒れてたりして危険なことになりかねません。
もし洗濯物を置きたいなら、カゴ付きのものを選ぶと便利。お掃除道具やハンガーなど吊るして浮かせる収納をした方がよいアイテムを置きたいなら、ランドリーラック側面のフレーム部分がメッシュやラダーになっているタイプを選べば、S字フックで収納力をアップさせることができますよ。
ランドリーラックにハンガーバーが付いていると、ハンガーをちょい掛けしたりスプレーボトルを掛けたりと便利に使えます。またカゴやバスケットを吊り下げると、収納力がぐんとアップします。
たくさん収納したい人は、ハンガーバーが付いているかもチェックしてみましょう。
【STEP4】「設置のしやすさ」を選ぶ
特に1人で設置する予定の人や女性だけで作業する場合は、洗濯機を動かさずに取り付けできるランドリーラックを選ぶようにしましょう。一番設置が簡単なのは「立て掛け型」。「置き型」「突っ張り型」はデザインによっては洗濯機を動かす必要がでてくるので、洗濯機を動かせない人は買う前に仕様をよく確認するようにしましょう。
伸縮式なら、防水パンや洗濯機の大きさに合わせて調節できるのでおすすめ。洗濯機を買い替えたときにも、サイズを合わせやすいので安心です。さらに棚板の位置を変えられるタイプなら、縦型洗濯機の場合のフタ位置や置きたいものの高さを合わせられるので便利。身長が低い人にもおすすめです。また脚にアジャスターが付いていると、段差がある場所やガタつきが気になる場所にも設置ができます。
サイズを測ってもどれを買ったらいいかよくわからない……というなら、こういった可変機能の付いたランドリーラックを買うのもひとつの手です。
いろいろチェック項目がありますが、自分の家にぴったりのランドリラックを想像できましたか?ここからは洗濯機を動かさず設置できるからはタイプ別にランドリーラックのおすすめをご紹介します。
縦型洗濯機にもぴったり!「シンプル」なランドリーラック
突っ張るため転倒の心配もないのが魅力。一人暮らしや賃貸のお部屋には、空間をうまく利用できるスリムなランドリーラックがおすすめです。
わずかな隙間に設置できる人気アイテム
3cmほどの隙間に洗濯機を動かさなくても設置できるのがうれしいランドリーラック。また防水パンの内側にも外側にも対応可能で、ガタ付き防止のアジャスター付き。棚板は自由に動かすことができ、使いやすさも◎。耐荷重は棚板1枚につき5kg。
ナチュラルテイスト好きにぴったり
木目調の棚板でかごやグリーンとも相性がよく、ナチュラルや北欧風インテリアの雰囲気に。こちらも洗濯機を動かさず設置可能。ただし、幅が70cmで伸縮できないので洗濯機周りのサイズはしっかり測ってセレクトして! こちらの耐荷重も棚板1枚につき5kgです。
設置しやすいシンプル設計
棚板2段のシンプルな構造で設置しやすいランドリラックです。横幅が伸縮できるのもうれしい点。サイドには取り外し可能なタオルバーが付き。パイプはスチール製なのでマグネット収納ができるアイテムです。耐荷重は棚板1枚あたり約4kg。
通気性を考えたデザイン
ランドリー空間に似合うさわやかなグリーンの棚板。フレームはステンレスで湿気に強く、棚板は通気性のよい網目状になっているので、湿気の多い空間でも安心して使えます。
一次干しに便利な「ハンガーバー付き」ランドリーラック
洗濯物が多い人は、洗濯ハンガーの本数も多くなりがち。洗濯ハンガーはボックスやバックに収納してもOKですが、からむストレスから解放されたいならハンガーバー掛けるのが正解。一次的な物干し場所としても活躍するので便利ですよ。
シンプルで飽きがこないデザイン
シンプルな設計ながら、3段の棚とハンガーバーが付いているので収納力は抜群。洗濯機のサイズに合わせて横幅を変えられる伸縮式。
オールステンレスで丈夫なラック
オールステンレスでさびにくいだけんでなく、それぞれの棚の耐荷重も5kgと丈夫なアイテム。ハンガーバーだけでなく、カーテンポールもついているので、棚に置いたモノを目隠しすることもできます。棚の高さは調節OK。
棚板は薄茶のシャビーオークと濃い茶のウォールナットの2種類を用意したインテリアにこだわる人におすすめのランドリーラック。幅は65cmから90cmまで調整できるので、大型洗濯機にも対応。網状のサイドにはS字フックをひっかけて、収納スペースをさらに増やして使って正解。
立て掛けるだけ!ヤマジツ「tower」のアイテム
立て掛け型のランドリーラックながら、転倒防止ネジが付いているので安心。一次干しに便利なハンガーバー付き。幅70cmの3段棚で収納力も◎。耐荷重は棚板1枚あたり約4kg。
洗濯機や防水パンを選ばず置くだけ!
洗濯機周りのデッドスペースに置くだけで設置できるので、防水パンのことなど考えなくてOK。洗剤とタオル、ハンガーと最低限のアイテムを収納できるミニマムなランドリーラックです。
突っ張り棒と棚でランドリーラックにしても!
洗濯機を置いているスペースがコの字型なら、突っ張り棒を利用して収納スペースを増やすのもひとつのアイデア。突っ張り棒とこちらのアイテムを合わせ使いすれば、ランドリーラック早変わり。ランドリーラックを探している人からも指示されている人気アイテムです。
洗濯ものを分けたい人に!バスケット台も付いたランドリーラック
ハンガーラックだけでは飽き足らずもっと収納したい!という人もいるのでは。そんな欲張りさんに向けて、洗濯物カゴ入れられるバスケット台が付いたハンガーラックををセレクトしました。
ワイヤーカゴが付属した人気アイテム
カゴもセットになった突っ張り型ランドリラック。防水パン対応で梁があっても設置できるほか、最上段は自由に位置が変えられるという使い勝手のよさが人気。黒のほかにも白もスタンバイ。
洗濯物と小物をいれる2種類のカゴ付き
洗剤やタオルが置ける棚板、持ち運びできる洗濯かご、洗濯バサミなどが収納できる小物入れ4つも付属になったアイテム。サイドバーを使えばさらに収納力がアップします。
バスケット台にハンガーバーも付いたラック
バスケット台は斜めにも平らにも動かせすことが可能。ハンガーバーもついているので使い勝手がいいのも◎。写真の黒だけでなく、白もスタンバイ。耐荷重は棚板1枚あたり約4kg。
洗濯機上の収納は、ランドリーラックで解決
欲しいラインドリーラックは見つかりましたか?
洗濯は毎日行う家事だからこそ、洗濯機周りの使い勝手はとても重要です。欲しいものが手を伸ばせばすぐそこにあるのとないのとでは、家事の負担も多く異なります。
自分にぴったり合ったランドリーラックを設置できれば、洗濯も掃除もしやすくなるはず。失敗のないお買い物の参考になれば幸いです。