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部屋干しのイヤなニオイにさようなら。生乾きの対策アイデア

家事のコツ

部屋干しには「ちゃんと乾かない」「生乾きのニオイが気になる」などの悩みが付きもの。

実は部屋干しには、ちょっとしたコツがあります。
今回は、部屋干しをしたとき洗濯物が生乾きにならないための上手な干し方のコツをご紹介します。

生乾きのニオイが気になる方は、ぜひ参考にしてください。

家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します

生乾きを防ぐ!部屋干しの3つのコツ

部屋干しをするとき、生乾きを防ぐためには3つのコツがあります。洗濯上手になるための豆知識でもあるので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。

【コツ1】洗濯物は「部屋干し用洗剤」で洗う

部屋干し用洗剤

まず大事なことは、洗濯物をしっかりと洗うことです。
外干しと違い、部屋干しには太陽光による殺菌効果がありません。外干しより洗濯物が乾くまでの時間もかかるので、ニオイのもととなる菌類が繁殖しやすい状態です。
そのため、洗濯の段階であらかじめ菌類を取り除けるよう、除菌成分が入っている「部屋干し用洗剤」や、洗浄力のしっかりした洗剤を使うことをオススメします。

また、洗濯にお風呂の残り湯を使っているという方は、要注意。
お湯は水よりも汚れを落としやすいというメリットはありますが、残り湯の中の汚れや色が洗濯物につくというデメリットがあります。
すすぎの時には、必ず水道水のきれいな水を使うように気をつけましょう。

【コツ2】通気性を意識して洗濯物を干す

シャツを干す間隔

部屋干しをする際は、洗濯物同士の間隔を開けて干し、乾きやすくすることが大事です。
間隔を開けると空気の通り道ができるので、5cm以上開けるのが理想。

また、衣類などを干すときは基本的に裏返しにして干しましょう。
縫い目など、布地が重なっている箇所を空気に触れやすくすることで、乾きが早くなります。少し手間かもしれませんが、乾くまでの時間がずいぶん違います。

大型の物干しスタンドなどを使うときは、丈の長いものや厚手のものなど乾きにくそうな衣類は外側に、乾きやすそうな衣類は内側に干すのもポイントです。

【コツ3】室内をしっかり換気する

扇風機で風を送る

濡れた洗濯物を大量に室内に干していると、どうしても部屋の湿度が上がってしまいます。
冬場は乾燥対策になってよいのですが、梅雨の時期などは洗濯物が乾きにくいのはもちろん、カビやダニの発生も心配ですよね。

部屋干しをする際は、必ず換気をしっかりしましょう。
雨の日は、窓を開けると逆効果なので、換気扇を回すかエアコンのドライ機能を使います。

早く確実に乾かしたい場合は、扇風機やサーキュレーター、除湿機やエアコンなどの風を利用しましょう。
風量は「強」にする必要はありません。部屋の中の空気を循環させることが早く乾かすコツです。

何度洗っても衣類が臭う!生乾き臭に効果的なのは?

雑巾のようなニオイがする衣類で、何回洗濯してもニオイが取れないものもありますよね。
この臭いの原因は花王株式会社が研究したところ、その正体が「モラクセラ菌」だということを突き止めました。

服を着た時にはニオイがしなくても、汗をかいたり、雨に濡れたりすると、急に臭い始めることもありますよね。
「モラクセラ菌」には、汗や雨などの水分とともに揮散(きさん)してニオイを発生させるという特徴もあるんです。

生乾き臭の原因菌に「熱」が効果的

モラクセラ菌は紫外線や乾燥に強く、いったんニオイがついた衣類を天日干ししても菌は残ったままの状態です。
ただし、モラクセラ菌は熱には弱いため、50~60度のお湯(熱湯だと生地が傷む可能性があります)に、消臭したい衣類を10~20分浸けることで、ニオイを取ることができます。

アイロンがけ

また、同じ理由でアイロンもおすすめです。特にワイシャツなどの場合は、シワも取ることができるので一石二鳥ですね。

漂白剤を使うのも効果的

より確実に消臭したい場合は、酸素系の漂白剤(過炭酸ナトリウムなど)をお湯で薄め、10分~1時間ほど衣類を漬け置きすると効果的です。
なお、漂白剤は色柄物に使えるタイプを選びましょうね。

漂白剤を使った洗濯・漬け置き方法は「タオルのニオイ対策」の記事でくわしくご紹介しています。

部屋干しするときは「生乾き対策」をお忘れなく

部屋干しの仕方を少し工夫するだけで、生乾きの悩みを解決することができます。

今回ご紹介した生乾き対策をしっかりして、快適な部屋干しライフをお過ごしください。


参考資料

花王株式会社「汗をかいた後に衣類から発生するニオイ成分とその原因菌を解明」検索日:2022/7/6